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『作業のアドバイス-16』        大切な原型

原型って? 上の図は ドレス原型とプリンセスライン原型です

『原型』は平面製図(作図)で言う原型と立体で言う原型とでは根本が大きく違います
平面の原型は製図をするための大枠のガイドですが立体裁断で言う『基本の原型』というのは 最小の立体 そのブランドの服作りにおいて それ以上小さくなってはいけない『立体の定規』です その原型を使用し 作りたいデザインへと膨らませていく作業が
立体的な『パターンメーキング』です
『原型』には目的に合わせた 多くの種類があります
最初に ブランドがターゲットとしている体型の『人台』から作り上げた ユルミの入っていない原型を作り上げます
そのユルミなし原型から ブランドが対象としている 着用目的や シーズンの流行に合わせたシルエットなど様々な要素を考慮し 必要なユルミ分量を加えて作り上げたものが ブランドの 基本原型となるドレス原型です
          この ・ドレス原型      がすべての基になって
      その原型から ・プリンセスライン原型 を作り
同じバランスで膨らませて ・ジャケット原型    を作り
    さらに膨らませて ・コート原型   そしてパンツ原型やその他 ブランドに必要な様々な原型も すべて関連付けて作り上げます そのように作り上げた原型を使用し立体的にパターンメーキングをすることで 効率の良い作業と 
何よりもブランドのイメージ・信頼を作り上げることになります
 通常企業では 同じブランドに数人のパターンメーカーがいて 個々が別々に 様々なデザインやアイテムのパターンを作り上げていく場合がほとんどです その場合に起こる問題点は ばらつきのあるサイズに仕上がる可能性があることです
★ トータルコーディネイトを謳うブランドならば色や柄の組み合わせだけでなく 
すべてのアイテムは無理なく重ねて着ることが出来なければいけません
なぜかと言うと 中に着たブラウスの衿ぐりが 上に着たジャケットと合わずに 
つぶされてジャケットにまで変なしわが出たり 
中に着るアイテムの袖ぐりのほうが大きくて 上着に袖を通したら 
くしゃくしゃになったというのでは 綺麗に重ねて着る コーディネイトすることが
できません
そのために 全員が同じバランスのものを使ってパターン作りをすれば 少なくとも
サイズの問題は解決できます
 そこで必要なのが その企業 ブランドが作る服を買ってもらう人 すなわち
…ブランド・ターゲット… の体型に合った『人台(ダミー)』を選び出し あるいは作りだして 
その基本人台を基に ドレーピング あるいは採寸して作り上げた 基の型紙 それがブランドにとって最も大切な『基本原型』です

END